30才からのロサンゼルス生活

30歳まで日本で育ち、その後の人生

30才からのロサンゼルス生活

カボチャのお化け ジャック

カテゴリー:Diary

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ヨーロッパにアイルランドという小さな島国があります。
その昔、その国にジャックという名の男がいました。
ジャックはケチで乱暴者で人をだましてばかり、
お酒が好きでいつも飲んだくれてばかりいました。
あるハロウィーンの夜のことでした。
ジャックはいつものように酒場で飲んで酔っ払っていると、 地獄からやってきた悪魔に出会ってしまたのです。
ハロウィーンの夜はこの世とあの世の境がなくなり、
その時だけ時間がとまってしまいます。
この時を狙って多くのお化けたちが人間に取り付こうとやってくるのです。
悪魔は「お前の魂をとってやる。」と言ってジャックの魂をいただこうとしました。
ジャックは魂をとられたくありません。
ジャックは悪魔にこういいました。
「わかった。わしの魂をあげよう。でもその前に酒を一杯ご馳走してくれ。」
一杯くらいいいかと思った悪魔は、その一杯のお酒を買うため、お金に変身しました。
すると、ジャックはお金に変身した悪魔をすばやく自分の財布の中に入れてしまったのです。
「出せ!出してくれ!」と悪魔は言いました。
ジャックは「出して欲しければ取引をしよう。」と言いました。
「何でも聞くから出してくれ!」ジャックは悪魔にこれから10年間、ジャックから魂をとらないと約束させて、
悪魔を財布から出してあげました。
そして10年の月日が経ちました。
ジャックがハロウィーンの夜に道を歩いていると、またあの悪魔と出会いました。
「よーし、今度こそお前の魂をもらうぞ。」悪魔はジャックに言いました。
ジャックは今度も魂をとられたくありません。
ジャックは悪魔にこう言いました。
「わかった。わしの魂をあげよう。でもその前にあの木になっているリンゴを一つとってくれないか?」
悪魔はリンゴくらいとってやってもいいかと思い、木に登りました。
すると、ジャックはすばやく木の幹に十字架を刻み込んだのです。
悪魔は十字架が怖くて下に降りることができません。
「降ろしてくれ!頼むから降ろしてくれ。」
今度は、悪魔にジャックの魂を絶対にとらないことを約束させて、木から降ろしてあげました。
何年か経ち、ジャックは年をとって死んでしまいました。
天国に行こうとしたジャックは生きている時にケチで乱暴者だったために天国には行けませんでした。
仕方なく地獄の門をたたくと、そこに立っていたのは、あの悪魔だったのです。
「地獄へ入れてくれ。」とジャックが頼むと、悪魔は
「お前の魂はとれない。だって、約束したからな。」と言って地獄へ入れてくれません。
ジャックは困り果てました。 「だったらどこへ行けばいいんだ?」とジャックが悪魔に尋ねると、悪魔は
「元いた所へ戻るんだ。」と言いました。
ジャックは来た道をトボトボと戻りはじめました。
その道はとても暗く、風がひどく吹いていました。
真っ暗では道がわかりません。ジャックは悪魔に頼みました。
「わしに明かりをくれ。暗くて道がよく見えないんだ。」
悪魔は地獄で燃えている火の塊を一つジャックにあげました。 ジャックはその火の塊をカブの中に入れてちょうちんを作り、 それを持ってこの世とあの世をさまようようになりました。
これが行く当てもないジャックの旅の始まりとなったのです。
このお話がアメリカに伝わるとカブがカボチャになりました。 アメリカではカブにあまり親しみがなく、 カボチャがたくさん採れたのでカボチャでちょうちんを作るのが一般的になっていったようです。 そしていつしか、ジャックの持つちょうちんが死んだ人々の魂のシンボルとなりました。